<舌>筋肉の多数はいった塊で表面は粘膜で包まれて
              います。舌は食物摂取や言語発音に重要な働き
              をもちます。舌の表面なは味覚をおこす
味蕾(みらい)の
              
存在があります。この味蕾を調べると場所によって
              甘いものを強く感じたり、苦いものを強く感じたりします。

 

1,舌苔(ぜったい)→胃腸疾患、熱性疾患の時、口内炎、咽頭炎
             扁桃炎などの時に多くみられる下の中央に
             発現する灰白色のものをいいます。これは
             お口の中の脱水状態や炎症状態を表します。
             口臭の原因とも言われています。

2,地図状舌(ちずじょうぜつ)→主に小児期に発現します。舌に
                    白色斑が生じ、これがやがて鮮紅色
                    となり、拡大融合し地図状を呈するもの
                    となります。

3,黒毛舌(こくもうぜつ)→舌に細かい毛の生えたような外観を呈します。
                色は黒色度が強いが他の色を呈することもあります。
                この着色は主として抗生物質の局所応用などによると
                いわれています。

4,カンジダ症→真菌の一種。(口腔内に発生するのはカンジダ・アルビカンス)
          化学療法剤の大量投与による菌交代現象(※1)の結果や
          口内炎、舌炎、咽頭炎の時などに発生します。

 

※1、菌交代現象→口腔内は口腔内常在菌がいることによって適当なバランスを
            保っています。しかし、化学療法剤を大量に投与することに
            よってバランスがくずれてしまいカンジダが発生してしまいます。
            このような状態のことを菌交代現象といいます。